みなさん、こんにちは!
卵のネット販売の店長をしております、岩と申します。
市場に出回る卵の大半は、洗浄された「洗卵」ですが、
平飼い卵や自然卵の中には「無洗卵」も存在します。
無洗卵とはその名の通り、洗っていない卵のこと。
食品衛生上、問題ないか心配な方も多いことでしょう。
気になる無洗卵の安全性や危険性について、お伝えします。
無洗卵とは?安全性は?危険性は?
無洗卵の安全性と危険性についてですが、
結論から言えば、無洗卵の中身は安全性が保たれています。
基本的には、安心して食べていただいて構いません。
でも注意したいのが、卵の外側である殻部分です。
洗っていない殻には、汚れや菌が付着している可能性があります。
サルモネラ菌付着の危険性も、決してゼロではありませんから、
無洗卵の場合、衛生管理に気をつける必要があります。
特に気をつけたいのが、保管環境や調理時です。
冷蔵庫で保管する際、他の食べ物とくっつかないようにしたり、
調理するときは、殻を触った手は洗うようにしてください。
殻が調理器具や食器に触れたときも、洗うことをオススメします。
なぜ無洗卵にする必要があるの?
洗わないことによって、無洗卵には汚れや菌のリスクが伴います。
にも関わらず、なぜ一部の養鶏場は無洗を選ぶのでしょうか?
その答えは、卵表面のザラザラしたクチクラ層にあります。
卵は産まれてくるとき、ねっとりした粘液に包まれています。
すぐに乾燥するので見ても分かりにくいのですが、
触ると、ザラザラとした層ができているのが分かります。
これを「クチクラ層」と呼び、雑菌の侵入を防いだり、
鮮度を保ったりといった役目を果たすと言われています。
無洗卵にする最大のメリットは、クチクラ層を維持すること。
洗うことでクチクラ層がはがれてしまうため、
クチクラ層を守るために、無洗を選んでいるのです。
確かに卵がふ化するまでの細菌の侵入を防ぐには、
クチクラ層は大事な役目を果たすバリアと言えます。
とはいえ、食べるという観点から見れば、
無洗は衛生的にあまり望ましいとは言えません。
サルモネラ菌付着を防ぐためにも、洗うほうが安心です。
無洗卵は、自宅で洗ってもいい?
もしかすると、無洗卵を食べている方の中には、
ご自宅で無洗卵の表面を洗い流している方もいるかもしれません。
見た目には汚れがとれてすっきりしたように見えますが、
実は無洗卵を洗うと、かえって逆効果になることもあります。
卵の殻には、呼吸のための小さな穴が多くあり、
水で洗うことで、卵が冷えて内圧が下がってしまい、
穴を通って卵の中に汚れた洗浄水が入る恐れがあります。
すると、クチクラ層で守られているはずの卵の中に、
汚れや菌が侵入し、かえって衛生状態が悪くなります。
どうしても無洗卵を洗いたいなら、かたくしぼった布類で、
さっと軽く拭きとる程度にとどめたほうが良いでしょう。
また、水分が表面についたままにするのも、避けてください。
汚れや菌が、卵の中に吸収される可能性があります。
すぐに乾燥させることが、無洗卵の安全性を保つコツです。
ここまで読むと、無洗卵の衛生管理を徹底するのは、
大変だということがお分かりいただけたことでしょう。
安全にお召し上がりいただくには、やはり洗卵が安心ですね。
GPセンターで安全に洗卵できます!
「でも洗卵するとクチクラ層がなくなり、細菌が入るのでは?」
と気にする方も、もしかしたらおられるかもしれません。
近年では、洗卵技術や流通事情が飛躍的に向上しました。
洗卵による影響はさほど気にしなくてもいいと考えられています。
市販卵のほとんどは「GPセンター」という場所で洗われます。
GPとは、Grading(格付け)とPacking(包装)の頭文字です。
GPセンターとは、卵を選別してパックする場所のこと。
品質検査を行って、L玉やS玉などサイズごとに分けたり、
洗浄・乾燥、パック詰めまで、一連の作業を自動で行います。
GPセンターでは、厚生労働省が定めた衛生管理要領に従って、
よりきめ細やかに、そして着実な洗卵を行っています。
洗卵ルールはとても細かく、洗浄には飲料可能な水を使い、
循環式ではなく、流水式で行うことが決められています。
洗浄水の温度管理にもルールがあり、30℃以上かつ、
卵よりも5度以上高いものを使うことが定められています。
また、洗浄水とすすぎ水には必ず殺菌剤を使うなど、
卵の安全性と品質を守るために、さまざまな取り決めがあります。
特に、サルモネラ菌による食中毒発生を抑えることが大切ですから、
洗卵の場合、安心してお召し上がりいただくことができるのです。
太陽卵は、安全安心の「洗卵」です!
無洗卵の安全性と危険性は、各養鶏場によって考え方が異なります。
ただし、当社落水正商店では、やはり洗卵が安全であると判断し、
最新型のGPセンターで洗卵を行って、太陽卵を出荷しています。
安全性を守るための洗卵や殺菌、乾燥など一連の工程は、
pH計を使い、殺菌レベルの安定維持を図っています。
また、紫外線殺菌装置を併用することで確実な精度で殺菌。
オゾンエアーシャワーなどで、工場内も毎日殺菌しています。
卵搬入のために使用したコンテナも殺菌を怠りません。
高圧温水とスチームによって、殺菌と乾燥を自動的に行い、
次回搬入も衛生的に行えるよう、細心の注意を払っています。
食にとって、おいしいことはもちろん、安全安心は基本です。
ぜひ、工場の衛生管理も徹底している太陽卵をご賞味ください。
「卵の通販と販売なら九州長崎に養鶏場を持つ落水正商店の太陽卵」
雲仙市愛野町から日本全国へ、完全無添加の新鮮な鶏卵をお届けします!